論壇

2011年03月24日/ メディア掲載

みなさん、こんにちは。
微力ながらもゆいまーるfor東北の副代表を務めさせて頂いています新崎仁雄です。

沖縄タイムスさんに投稿した論壇をここでも共有したいと思います。

これを読んでくれた誰かが何かを感じ取って、被災地への思いを巡らせてくれれば幸いです。




東北地方太平洋沖地震の発生は日本中を不安と恐怖の渦に飲み込んだと同時に、日本人に大切な

何かを気づかせてくれた。日本中が、自他の壁を越え助け合うことの重要

性を知り、一人一人が自分のできる精一杯を考え行動している。そしてそれは被災地から最も離れた

沖縄で暮らす私達も同じだ。「ゆいまーるfor東北」は、「被災した人々の

ために何かしたい」と集まった県内の大学生・高校生の有志である。沖縄から発信されるゆいまーる精

神が被災者の方々を勇気づけ、日本がこの災害から再び立ち上がる瞬

間が必ず来ると心から信じ日々の支援活動を実践している。

これほどの大災害を一体誰が予期できただろうか。政治不信や経済の衰退が顕著に表れそちらの方

にばかり目が向いてしまっていた日本社会にとっては、寝耳に水の出来

事だった。社会の発展とともに、人と人の直接のコミュニケーションが希薄化し、私達は「人との繋がり」

という大事なものを忘れていた。のコミュニケーションが簡易化、希薄化

してしまい我々は大事な何かを忘れていた。今回の東北地方太平洋沖地震によって私達日本人は、人

と人との繋がりや絆、そして助け合いの大切さを再認識している。

私達ウチナーンチュの言う「ゆいまーる」とは決して沖縄に住む私達だけが共有する概念ではないはず

だ。人は一人では生きてはいけない。助け合おうとする本能を誰しもが

必ず持っており、それを沖縄に住む私達は「ゆいまーる」と呼んでいる。震災の翌日、遠く離れた沖縄

に住む私達学生にも何かできることはないかと考え、大学生や高校生の

同じ想いを持つ仲間が集い、「ゆいまーるfor東北」というチームを立ち上げた。一人一人が、自分達に

できることを必死に探し行動している。その行動の甲斐もあり、またたくさ

んの方々のご協力のおかげで、震災発生から5日間で300万円以上の寄付金を募ることができた。

あなたの大切なものは何ですか?家族や恋人、親友、仕事・・・。様々な回答が予想できる。これからも

その大事な宝物を守りたいのであれば、今幸運にも生きている私達一

人一人がこの震災による被害の深刻性を理解し、自分にできることを見つけ日々実践していかなけれ

ばならない。募金活動するでも、消費を心がけ経済を刺激するでもいい。

他人事だと考えずに一人一人が今、動かなければ。震災の影響をほとんど受けなかった沖縄だからこ

そできる支援があるはずだ。大変な苦労を余儀なくされている方々がま

だ大勢いる。今こそ日本がひとつになる時だ。最後になりましたが、被災し亡くなられた多くの方々とご

遺族の方々に深く弔意を申し上げます。そして被災され苦しい生活の

中、支え合い、自ら立ち上がろうとしている方々に心からの敬意とお見舞いを申し上げます。




ゆいまーるfor東北
副代表 新崎仁雄(あらさき じんゆう)
jin.u7.bdt@hotmail.co.jp


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Posted by ゆいま~るfor東北 at 12:28│Comments(2)
この記事へのコメント
新聞取ってないので助かります!ありがとうございます!

この熱い気持ち
ずっと忘れないで
活動して行きましょーっ!
Posted by cafeCREWL at 2011年03月25日 01:34
沖縄で出来ることをみんなで考えていきましょう。若い力で頑張って下さい。私は被災者救済プロジェクト「つなぐ光」に参加しています。繋がっていきましょう。twitter 見てください。mayakumi 185
(^-^)
Posted by 佐久本久美子 at 2011年04月01日 09:20
 
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